季節のイベントを生活に取り入れる
12月はイベントが目白押し。いつものイベントにひと工夫すれば、ぐっとランクアップします。クリスマスをテーマとして、部屋やテーブルの飾り方をご紹介。“甘すぎない”大人の生活空間を楽しんでみてください。
手作りで大人っぽいリースを作ってみましょう。
クリスマスの「リース」は、買ってきたものもいいですが、手作りも意外と簡単で、しかも、作る時間そのものが楽しめます。
材料は、山歩きなどで拾った木のツル、葉っぱや木の実、料理に使うスパイス、ドライフラワーなどです。木のツルは、リースのベースになるもの。拾ったら、柔らかいうちに、コードを巻くような感じで、円形を作っておきます。ねじったり、ツルとツルの間に差し込んだりしながら形を整えます。
そこに葉っぱや木の実、スパイスなどを手芸用のボンドでつけていきます。
あまり乾いてない素材は、すぐに落ちてしまうので、手芸用の細い針金を使って結びつけていきます。ポイントはふわっとつけていくこと。立体的なリースができます。
大きなものは2時間くらいかかります。はじめは小さなリースからチャレンジするといいでしょう。
材料は手芸用品店などで手に入ります。リースの台も売っています。
ドライフラワーは、どんなものでもいいのですが、私のお気に入りの材料は、梅雨の時期に作っておいたアジサイです。切り花のアジサイを買っておき、少し元気がなくなってきたら、花瓶の水を捨て、そのままにしておきます。しばらくすると乾いてきて、自然とドライフラワーになります。
さわると花弁が落ちてしまいますので、壊さないように大切に保管しておきます。
シックでありながら、ボリューム感のある雰囲気のリースができあがります。
赤をキーカラーに、他はシックにまとめると大人っぽさがアップ。
クリスマスというと、「緑」と「赤」をイメージしますが、テーブルを緑と赤をベースにすると、どうしても子どもっぽい印象になってしまいます。
それよりも、キーカラーを1色だけ決めて、他はシックにまとめると大人っぽい雰囲気になります。今回は、赤をキーカラーにしたフラワーアレンジメントを中心にして、他はすべてシックな色で統一してみました。非日常の雰囲気を演出するには、テーブルクロスを敷くのがおすすめです。
派手な色あいのテーブルクロスを選んでしまうと、クリスマス料理の彩りとぶつかって、テーブルの上がごちゃごちゃした雰囲気になってしまうので、今回は黒を選んでいます。 金の縁取りの皿や、紙ナプキンに金や銀色をあしらったものを使うと、豪華さがアップします。
フルーツの盛り合わせ感覚で花を飾ると、テーブルの上が落ち着いた雰囲気に。
テーブルの上には、フルーツの盛り合わせのようなイメージで、高さのあまりないフラワーアレンジメントを飾っています。テーブルの上に大きな花瓶があると、倒さないか気になって食事がしにくい上、ゲストの顔も見えなくなります。今回はフルーツ用の皿に飾っていますが、高さのあるガラスのコンポートにお花をあしらうと、よりおもてなし感を演出することができます。
フラワーアレンジメントは、赤の他、茶色や紫などシックな色でまとめました。花屋さんに頼んでもいいのですが、時間があれば、自分たちで作ってみてもいいでしょう。
子どもと一緒にパーティーをする場合は、大人用のテーブルと子ども用のテーブルを分けると、大人も子どもも気兼ねなく楽しめます。
キーカラーを決めて、それ以外はシックにまとめると大人っぽい雰囲気になります。 パーティーの主役の料理を引き立てるためにも、テーブルクロスはできるだけ、シンプルにするといいでしょう。
アドバイザー
池水 陽子 (いけみず ようこ) さん
テーブル周りとインテリアのスタイリスト。文化服装学院卒業。服飾メーカー勤務後、スタイリストアシスタントを経て独立。著書に『日々の楽しみ―毎日を幸せにするもの140』『豆皿おつまみ-ちびちび美味しく。いつものお酒が楽しくなる!』などがある。雑誌や料理本などで活躍中。
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