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情報誌「くらしと」取材レポート

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2019年秋号

育ち、咲き、実る 山菜園のあるマンション暮らし









緑が鮮やかな5月。「ライオンズガーデンつきみ野東」のあちこちでは花や緑、 実りが溢れ、春の終わりと夏の訪れが心地いいハーモニーを奏でていました。

子どもたちの希望で植えられたイチジクの木は青い実をつけ、食べごろのコゴミは 収穫を待つばかり。花壇のパンジーはそろそろマリーゴールドへ衣替えしようと いうところです。先日は、マンション敷地内の竹林で獲れたタケノコを茹でて ご入居者同士で分け合ったばかり。

ライオンズガーデンつきみ野東では、3年前から「山菜園」を始めました。 マンション内で山菜や果樹を育て収穫するというのは珍しい試みですが、 自治会が中心となった運営でご入居者同士のコミュニケーションの場となっています。







ライオンズガーデンつきみ野東は、マンションの管理組合とは別に自治会が存在します。
自治会を設立することで、行政の助成が受けられ、自治会同士の行事を通して地域と交流できるメリットがあります。
「僕が自治会長になったのは7年前。マンションができてから20年近くたっていたので、入居者もかなり代替わりして、コミュニケーションが取りづらくなっていました。 正直、自治会でもどんな人が住んでいるのかわからない部分が多くなっていたんです」


そう語るのは、自治会長の守屋さん。じつは以前、自治会は輪番制で、会長、副会長会計といった役職はくじ引きで決めていました。すると、なかなか会合でも集まりにくく、議事録も開示していなかったため、ご入居者は自治会の活動がわからない状態だったそうです。そこで、輪番制を廃止し、有志を慕って自治会運営をすることにしました。


「最初、集まったのは15人。まずは、自治会活動を、入居者の皆さんに知ってもらうため自治会報告を出し、住人同士で"挨拶をする"活動を始めました」


自治会役員が積極的に声がけすることで、マンション内の空気が徐々に変わってきました。自治会の活動が目に見える用になり、行事への参加者も増えていったそうです。

「自治会連合が開催する運動会、『レクリエーション大会』というのがあって、地域の自治会が10くらい集まるんですよ。挨拶運動をきっかけに子どもたちをはじめ多くの入居者がレクリエーション大会へ積極的に参加してくれるようになったので、何度か優勝もできました。 ご高齢の方は競技に参加することはできないけれど、応援に駆けつけてくれます。優勝したら自治会室で祝勝会、それも子どもたちは楽しみにしてくれています」


そういった活動を通し、副会長の田崎さんなど若い世代も自治会に加入。自治会設立25周年を記念して、おそろいのTシャツやスタジャンもつくりました。
そして3年前の「山菜園」つくりにつながっていきます。

 


この日もおそろいの自治会Tシャツを着用して山菜園へ

「山菜園」の始まりは、マンションを襲った災難からでした。植え込みのツバキにチャドクガが大量発生し、その毒針毛で被害にあったご入居者が出たため、刈り取って駆除したそうです。そこで、空いたスペースや、それまで手入れをせずに雑草が生え放題だったスペースをどうしようかという話になりました。


「管理組合長を務める鈴木理事長が、山菜とキノコ狩りの名人なんですよ。『マンションで山菜採りができたらいいね』と意気投合したのが山菜園を始めたきっかけ」と守屋さん。運営は、鈴木理事長をリーダーとし、管理組合と自治会が協力し合って、手が空いている人、動ける人が担当しています。
「もともと山菜なので、ほとんど手入れはいらないんです。食べることが前提なので消毒もしません」


苗の調達は、小田原や秦野まで足を伸ばし、山の地主さんに「横浜のマンションで育てたいんです」とお願いするとか。

「すると『面白いね。勝手に採っていきな』と分けてくれるんです。コゴミとかはそうやって入手しました。
今、青い実がなっているイチジクは、子どもたちの要望から植えたものです。どれも自生しているものを譲っていただくので費用はかかっていません。肥料代として自治会費から年間3万円弱捻出していますが、それだけ」山菜や果樹以外に、四季折々の花も植えています。自治会役員の一人、安達さんが畑作ついでに花の苗も育てているそうです。

「安達さんみたいに植物に詳しい人がいてくれると心強いです」


マンションの避難訓練では豚汁をご入居者にふるまうのが恒例となっており、
その野菜は全て安達さんの畑のものを使っているそうです。


山菜園の運営や自治会報告の発行、挨拶運動、地域行事への参加を通し、築26年にしてご入居者の絆がより強くなってきたライオンズガーデンつきみ野東。「まだまだこれからです。もっと入居者の皆さんにどんどん参加してほしい」と守屋さんは笑います。



左/自治会連合のレクリエーション
大会での一場面。
右/自治会設立25周年を記念して
つくられたスタジャン。



[1]春の花・パンジーの時期が過ぎ、安達さん(右)が丹精したマリーゴールドが咲く花壇。区の花苗配布で さらに数が増え華やかになる予定。「花がついている雑草は抜かないことにしている」と守屋さん(左)。
[2]色付く前のブラッドペリー。
[3]花びらが散ったばかりのミカンの花。これから実となる準備を始めます。
[4]駐輪場横にはイチジクの木が。挿し木でどんどん増えていくため、大きくなった木の枝を切り増やしているそう。夏が楽しみになる青い実がついていました。



[5]取材日(5月下旬)に食べ頃だったコゴミ。「山菜園で収穫したものは全部みんなで食べるようにしています」と守屋さん。
[6]ツバキがあった場所にはワラを敷き、旬のコゴミやセロリなどの山菜がぎっしりと育っています。
[7]前列山崎さん、 後左から、自治会で一番若手となる田崎さん、自治会長の守屋さん、安達さん、大京アステージ横浜支店の亀田。


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