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くらしの知恵袋

2016年 秋号

行事育の知恵袋

行事育って、何?


秋の行事で、「行事育」

行事を楽しみ、よい思い出を作ることが、「行事育」の基本になります。
ご家庭やマンションのイベントとして行事を取り入れてみましょう。
ポイントとなるのは、行事の「本質」を押さえること。由来や伝統を知った上で行事に取り組みましょう。

十五夜

月は古来、夜の明かりや暦として、人々の暮らしを支えてきたことから、その満ち欠けに作物の実りや物事の結実を重ね合わせ、感謝と祈りを捧げるようになったと言われています。
「十五夜」は、1年でもっとも美しいとされている満月に、月見団子や秋の収穫物を供えて感謝する行事です。芋類の収穫祝いも兼ねているため別名「芋名月」とも呼ばれ、里芋を供える習わしもみられます。
こうした風習を踏まえ、月見団子や里芋料理を用意 して「お月見会」を開催すれば、ただ月を眺めるだけとは一味違う豊かな文化を体験できるでしょう。



重陽の節句

5月5日「端午の節句」、7月7日「七夕の節句」が有名ですが、節句とは、節日を祝うと共に邪気払いをする行事のことで、古くから旬の植物の力を借りて邪気払いが行われてきました。「重陽の節句」では、不老長寿の力があるとされる「菊」を用い、その豊かな香りで邪気を払い、長寿を願っていたようです。



秋分/秋のお彼岸

昼と夜の長さがほぼ同じになる春分と秋分は、太陽が真東からのぼり真西に沈むことから、西にあるとされる「彼岸(=仏の世界)」と東にあるとされるこの世が、もっとも通じやすいと考えられています。
お彼岸に欠かせないお供え物の「おはぎ」は、秋は萩の花にちなんで「お萩」、春は牡丹の花にちなんで「牡丹餅」と呼び分けました。本来、「おはぎ」は粒あん、「牡丹餅」はこしあんといった違いがあるそうです。


番外編 ハロウィーン

今や、多くのマンションや地域でイベントが開催されている「ハロウィーン」。仮面をかぶったり、悪霊や魔女の格好をして、災いをもたらす悪魔の仲間にみせかけて、身を守ったのが仮装の始まりとされています。
子どもたちに人気の「トリック・オア・トリート(=近所を訪ね歩き、お菓子をもらうイベント)」は、特にマンションの居住者交流にうってつけ。イベントに参加してくれるお宅のドアに印をつけ、子どもたちに回ってもらいましょう。普段は鳴らすことのないお宅のインターフォンを押すのは、きっとワクワク、ドキドキの忘れられない経験に。


※行事は地域によって違いがあります。一般的に知られた行事の由来やしきたりをご紹介しています。



三浦 康子さん 和文化研究家

さまざまな文化プロジェクトに携わり、「行事育」を提唱。いにしえをひも解きながら今の暮らしを豊かにする提案が支持され、各種メディアで活躍中。順天堂大学非常勤講師。
著書に『和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)ほか多数。





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