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情報誌「くらしと」取材レポート

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2015年9月号

リフォームで、マンションへの愛を育む。


修繕工事で機能やデザイン性を向上させ、マンションの資産価値維持を図る。

駅前に大型のショッピングモールやタワーマンション群が完成し、まったく"新しい顔"を手に入れた武蔵小杉。住みたい街ランキングでも上位に入るなど、今、関東圏内でも最もホットな街のひとつとなった。そんな街に27年前から立つライオンズマンション武蔵小杉(以下「LM武蔵小杉」)も今年、"新しい顔"を手に入れた。修繕工事にあわせて、マンションに入ってくる人を迎える顔となるエントランス回りの意匠を一新した。
「以前は、暗く、ジメジメして雰囲気が悪かった。それを明るい印象にガラっと変えることで、住んでいる方がマンションをもっと愛せるようになればと考えたんです。夜に帰ってきた時、明るくきれいなエントランスが迎えてくれるだけで気分は高揚しますから」と理事長の上田さんは語る。

修繕工事を維持保全だけでなく、機能やデザイン性を向上させることで、資産価値の維持にもつながる。不動産関係の仕事をされている副理事長の平岡さんは「築30年程のマンションでは美観の更新が資産価値の維持のためにとても重要ですし、私たちは居住者の快適性も大切な資産価値だと考えています」と話す。




一つひとつのデザインがどんな効果を生み出すか、想像しながら創り上げた。

まったく異なる印象に生まれ変わったエントランススペースの中でも、特に理事長が気に入っているのが、タイル張りによるデザイン性を持たせた壁面。ナチュラルな配色ながら、数種類のタイルを組み合わせることで創り上げた豊かな表情が特徴的だ。中庭の壁に意匠性を持たせたいという理事会の依頼を受けた大京穴吹建設の担当・堀江は、さまざまなテクスチャーを用いることで統一感のある色の中に表情が生まれるデザインを提案した。

「壁面のデザインに関しては個人の好みが出る場所なので、大京穴吹建設にデザインのパース案を数パターン作成してもらい、全居住者を対象にアンケートを行いました。理事会としてはガラスタイルに青色を使い、水が流れるイメージを出そうと考えたのですが、多くの方がナチュラルな配色を選ばれたんです」(上田理事長)
「皆さまが歴史を刻んできたこのマンションで、ここにお住まいの皆さまのさまざまな要望にお応えし、想いをカタチにするのが私たちの役割だと考えています」と堀江が語るように、一つひとつのデザインには理事会の思い入れが詰まっている。

「エントランスは人を迎え入れる空間だから、人が留まらないように工夫をする。そういった細部まで時間をかけて考え、一から築き上げました。『本当にいいものを作ろう』と真剣に取り組み、その結果として、会う方たちに『リフォームをしてホントに良かったね』と言っていただける。それがうれしいんです」(上田理事長)




今回の修繕工事はプロジェクト。結果を出すことにこだわった。

通常の大規模修繕工事の合意形成だけでも大変なのに、「LM武蔵小杉」はどうやってエントランスの大幅なリフォームまで成功させたのだろう。
「私たちは、理事会の仕事をプロジェクトとして考えています。構想やビジョンを語るだけでなく、結果を出さなければプロジェクトではありません。だから、マンション資産価値の維持・向上という目的達成のために必要なロジックを考え、築き上げていったのです」と平岡さんは成功の秘訣を語る。そのひとつの例が、エントランスリフォームの前に着手した駐輪場の増設だろう。
「駐輪スペースが不足しているという問題が持ち上がった際、その対策として、使う子どもが少なくなったプレイロットを取り壊して駐輪場にしました。反対意見もあったので、我々は稼働している自転車の数を調べました。すると駐輪場の数よりも3割ほど多かった。そうした"ロジック"があれば理解していただきやすい。エントランスの工事にしても、相当の金額をかけて行うことですから、思いつきでは誰もついてこない。工事を行う理由とそれを裏付ける事実や数字もしっかりと提示できなくてはいけないのです。そこで大切なのが『これをやろう』と理事会で考えたことは、プロジェクトとして結果を出すことを前提に、迅速に行動することです。そして、必要なロジックを築き上げ、説明をする。それを地道にやっていくことで当初反対された方にも納得していただけたのです」(上田理事長)

大京穴吹建設の堀江も「報告会や総会を通して、お住まいの方々は理事会の皆さまに信頼を置いているということがうかがえました。そういった関係を築くことも、このプロジェクトを成功させた大きなカギだったと思います」と語る。

「私たち理事会は『皆さんにできないことを私たちがやろう』という決意を持ってスタートしました。そうして今、『LM武蔵小杉』は古いなりに美しく変わり、多くの方に喜んでいただけている。そうやって皆さんのマンションへの愛を育てていくことも理事会の役割ではないでしょうか」(上田理事長)

そう語る理事会のマンションへの愛こそ、この一大プロジェクト成功の原動力なのだ。




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