情報誌「くらしと」に掲載されている「トリクムクミアイ~トナリの管理組合の選択と決断~」の記事をご紹介!
熱意と知恵で700戸を束ねる
− 若い管理組合の、新たな試み −
【2】居住者有志が集まって開催したフリーマーケットは今回で2回目。居住者同士の貴重な交流の場だ。事前に理事会の承認を得て行われている
【3】マンションの一角にある静かなライブラリースペース。学生が勉強していたりするのがよく見かけられるという。コミュニティ情報を掲示できる掲示板などをここに設置したいと理事は語る
亀戸レジデンス(東京都江東区)
5つのチームで問題点、課題を洗い出す
取材当日の日曜日、敷地の中央にある広場ではフリーマーケットが開催されていた。理事会の主催によるものかと思えばそうではないという。
あくまでもマンション内の有志が集って企画・立案したイベント。組合は、その告知などにスペースを提供したり協力はするが、特別な支援はしていないという。
「あくまでも承認するという立場ですね。イベントにお金をかけて管理費が上がるというのは避けたいので、理事会主催で実施するものは、お金のかからないものに特化しています。昨年実施した七夕のイベントの予算は4700円でした。マンション内の交流を促すこうしたイベントは、居住者が自主的に行うほうがいいと思います。それをサポートするコミュニティ用の告知板をつくるといったことはしたいと思っています」
居住者でできることは居住者の自主性と創意工夫に委ねる。理事会の役割は、それらが衝突しないように交通整理を行うのみ。進行役に徹し、スムーズにことが運ぶよう手配りをする。
現在理事会は「駐車場・バイク置き場」「駐輪場」「広報・モラルの向上」「監視カメラ・セキュリティ」「予算」の5つのチームに分かれ、それぞれ1年をかけて問題点・改善点を洗い出してきた。
「課題はだいぶ見えてきていますので、あとはひとつひとつキチンと実行していくことですね」
若さと熱意に満ちた理事の面々はいよいよこれからが本番、と目を一層輝かせる。