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情報誌「くらしと」取材レポート

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情報誌「くらしと」に掲載されている「トリクムクミアイ~トナリの管理組合の選択と決断~」の記事をご紹介!

2011年4月号

大規模修繕工事は5年がかりで
−シロウトばかりの管理組合が取り組んだ、試行錯誤だらけの大事業−


【1】右が理事長の綱嶋さん、左が副理事長の中島恒幸さん。すっかり見違えるようになったエントランス部分を眺めながら、さまざまな苦労や工夫などを語ってくださった。


【2】今回、大規模修繕にあたって導入された「ワークプラットホーム」式の工法


【3】理事会、住民、施工会社などを交えての祝賀会が催された。工事を振り返って、苦労話に花が咲くが、こうして終わってみればみんな楽しい思い出だ。

ライオンズガーデンヒルズ戸塚/神奈川県横浜市

マンションの管理組合が行う仕事のなかで大規模修繕工事ほど大きなものはない。工事内容の決定、見積もりの査定・精査、施工会社との打ち合わせ、工事中の生活について……考えだすとキリがないし、いざやろうと思っても、どこから手をつけたらいいかさえわからないのが実情ではないだろうか。そんな大掛かりな大規模改修に5年がかりで取り組み、見事に成功させた「ライオンズガーデンヒルズ戸塚」の理事会を訪ね、そのたゆまぬ努力と苦労を伺った。

JR戸塚駅から2キロほど離れた、国道1号線沿いの高台に「ライオンズガーデンヒルズ戸塚」は建っている。2011年2月で、築13年となる。南東に面したベランダから見える景色はさえぎるものが一切ない素晴らしい眺めだが、逆に言えば、非常によく目立つマンションだともいえる。その建物の外壁などに徐々に傷みや汚れなどが目立ちはじめたのは、ちょうど今から5年ほど前、築10年をそろそろ迎えようかという時期だった。

初めての取り組みへの戸惑い

「10年になるのでそろそろ大規模修繕工事をしないと、ということで話が持ち上がったのですが、理事の方もみなさん初めてのことなので、どこから何に手をつけていいかわからなかったんですね。まずは見積もりを取ろうというところから始まったのですが、相見積もりを取るべきなのか、大京さん一本でいくのか、といったあたりからすでに侃々諤々で、その議論だけで1期目が終わってしまいました。翌期は、ようやく大雑把な見積もりを取って、おしまい。3年目にまた相見積もりを取ろうという話が持ち上がって、振り出しに戻ってしまいました。4年目になってやっと具体的にタイルや電気系統といった部分別に見積もりを取り始めることができました。どうしてこういうことが起こるかというと、管理組合のメンバーが毎年変わってしまうので、議論が継続していかないという難しさがあって、どうしても時間がかかってしまうんですね」
管理組合の現理事長・綱嶋隆さんは、修繕工事にいたるまでのいきさつをそんなふうに語る。議論が4年目に入り、このままではいけないと過去の経緯を総ざらいし、整理して、契約にまで取り付けた前期の理事の努力を受け継いで、実際の施工を担当したのがこの綱嶋さんだ。
「足踏みしている議論を前に進めるには、かなりの強引さがやっぱり必要なんですね。こういう議論は、とかく『誰が最終決定するの?』というところで止まりがちです。いざ、契約にこぎつけて具体的な作業が始まると、見落としていたこともたくさん出てはくるのですが、それを気にしていつまでも議論していても始まりません」

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