植栽お手入れマニュアル
定期的な剪定や肥料で植物を健康に
自然界の森林などと違い、限られたスペースに植えられた植物たちは、ある程度生育を助けてあげる必要があります。伸びる枝の方向を誘導したり、切り詰めたりするのが剪定です。木の姿を整えるのが目的ですが、大きくなりすぎるのも防ぎます。また、枝を透かし風の通り抜けをよくすることで、強風による倒木や病害虫も防ぎます。また必要に応じて栄養分を与え、生長を促進したり、エネルギーを回復させることも必要です。
剪定
樹木には大きく分けて、一年中緑の葉を観賞できる常緑樹と、冬に葉を落とす落葉樹の2 種類があります。基本的に常緑樹は春先、梅雨時、秋、落葉樹は冬の葉が落ちた後に剪定を行います。夏の暑い時期は、なるべく避けましょう。木も作業する人間も暑さでバテてしまいます。梅雨時は枝葉を風通しよく整えて(“枝を透かす”といいます)、病害虫の発生を抑えます。
枝を切る時には、これから伸びる芽の方向を想像しながら、伸ばしたい芽や枝の上で切り落とします。枝が将来重なったり、平行にならないように、バランスを考えながら形を整えていきます。
木は生長します。少しくらい切りすぎてもまた伸びるまで待てばいいですし、生長の度合いを見ながら少しずつ切っていってもいいと思います。一気に切るとかえってバランスが悪くなる場合などは、切るべき枝でも一時的に残す場合もあります。