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情報誌「くらしと」取材レポート

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情報誌「くらしと」に掲載されている「トリクムクミアイ~トナリの管理組合の選択と決断~」の記事をご紹介!

2012年10月号

オーダーメイドの大規模修繕。
キーワードは"チーム力"


【トリクム3・カラースキーム(色彩計画)の再構築】
大切なのは色彩の統一感 新たに設置した白色の給湯器に合わせて、マンションのカラースキームの見直しを図った。これまではダークブラウンがキーカラーだったが、外壁のタイルカラーと、新しく設置する給湯器のどちらにも親和性のあるカラーを基調色に変え、マンション全体の色彩を統一し直した。あわせて、共用廊下の天井塗装を白色LED照明の清潔感のある光を反射しやすい白色系に塗り替え、さらなる明るさを確保するとともに共用部の廊下や階段を照明発光色により区分整理して環境演出を行っている。

駐車場アプローチ、庇の設置
【D】【E】これまでのアスファルト舗装ではなく、より意匠性の高いインターロッキングブロック舗装を採用。【F】駐車場と共用廊下をつなぐ出入り口に庇を新設。

ライオンズマンション光が丘公園/東京都練馬区

また、給湯器の交換に伴うマンションのカラースキーム(色彩計画)の見直しも、大規模修繕と同時に行ったからこそ取り組めたことです。元の給湯器はマンションのキーカラーに合わせた焦茶色だったため、各世帯が交換する度にオーダー品となり、交換に時間がかかるとともに高価格で色にバラつきも出てしまいます。
しかし、これを改善するために、色のバラつきが少ない標準製品色である白色の給湯器に変えると、カラースキームが崩れ、景観が悪くなってしまう。

そこで今回の工事に付帯して大規模修繕積立金により全戸一斉に白色の給湯器に交換し、同時にカラースキームを再構築するという方法をとりました。大量購入による機器の大幅な値引きも導くことができ、コスト面でもかなりのメリットがありました。同様に全戸一斉で最新の防犯インターホンへの交換も行っており、在室が必要な玄関ドア内の塗装作業と日程を合わせることで、居住者と業者のスケジュールを調整しやすいように工夫して工事費圧縮に努めました。

最後に、今回の工事は「管理組合」、「設計事務所・施工業者」、「管理会社」、この三者の『チーム力』なくしては達成できませんでした。

● 管理組合は、オーナーの意向調査を実施した上で、大規模修繕工事内容を適時に説明しながら、今回の目標とするビジョンを理解しやすい言葉で施工業者を監理する設計事務所に伝える。

● 設計事務所は、全体のコーディネートを管理しつつ、現場での作業を担当する各業者と詳細に打ち合わせをする。

● このマンションのことを一番良く理解している管理会社は、施工業者が必要とする情報を提供し、管理組合の自主運営が円滑に進むよう総会の開催準備や管理規約との照合・作成を行う。

● 三者間の理解に齟齬がないかを大規模修繕委員会での全体会議で常に確認して二次施工が発生しないように整理して着工する。

この三者のトライアングルをIT端末の活用により的確に機能させたことが肝だったのだと思います。

今回の大規模修繕によって、不動産としての資産価値は向上しているはずです。個人的にはチームマネジメントが常に時間との戦いであり、かなりの労力が必要でしたが、結果として"ここに住みたい"と思ってもらえるマンションになっているのであれば、それが私たちチームにとっての最高の評価だと考えています。

これからは、リニューアルした住環境をできるだけ長く維持することが課題となります。そのためには、居住者がみんなで生活マナーの相互啓発や防災対策等を含めた安心できるコミュニティに対する関心を高め、意識を浸透させていくことが必要です。そして、資産価値を落とさず維持していくためにも、これから取り組んでいかなければならない課題だと考えています」

次号は、管理組合運営における新しい取り組みをご紹介します。

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