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情報誌「くらしと」取材レポート

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情報誌「くらしと」に掲載されている「トリクムクミアイ~トナリの管理組合の選択と決断~」の記事をご紹介!

2013年1月号

目指すは、満足できる「みんなの家」づくり。
キーワードは”合意の過程を見える化する”。

13年目となる現在の理事会メンバーは、立候補者と輪番制で選ばれた理事が混じった14名。
これまでなかなか計画的に進まなかったコミュニティの充実にも着実に歩みを見えはじめた。災害をより意識しはじめた防災委員や、新たに発足したマナー委員など、各理事が適性に応じた役割を担うようになったことで、それぞれの担当が主導して防災訓練や強化マナー違反の見回りなど、より積極的に運営に関わるようになっている。

 理事会には、第二次大規模修繕工事の計画を提案する設計事務所、関係施工業者が出席し、順番に工事内容を説明していく。
従来は紙資料配布して検討していた状況が、第一次大規模修繕工事で新たに設置したテーブルセットとホワイトボードにより、皆でひとつのテーブルを囲み、ホワイトボード兼スクリーンに図面を移して検討するまでに様変わりした。
第二次大規模修繕工事は、設計・管理を第一次と同じ設計事務所が請け負うが、登録業者制度を活用して、第一次から連なる敷地施設や電気設備の施工品質管理の責任を明確にするようにしている。発注は設計事務所の厳しい見積り査定により実施コストを圧縮する予定だ。

ライオンズマンション光が丘公園/東京都練馬区

9月某日、20時。ライオンズマンション光が丘公園・エントランス。総勢14名の理事がテーブルを囲み、理事会が始まった。
欠席者は1名。仕事や家事の多忙さを調整しての出席だが、笑顔が目立つ。

組合運営に積極的な居住者が少ないと悩む管理組合が多々あるなか、この高い出席率からはこの組合の本気度が分かる。
これは、この組合が自分たちの「家」として、マンションを位置づけていることの証であろう。ここまでに至る経緯を袴田理事長は、「各会期をつとめた歴代の理事長と役員の方々がきちんと布石を築いたからこそ、現在に至っています。その意味で、このマンションに住めることは恵まれていると感じています。これまでを振り返ってイメージ(図1)
にまとめてみましたが、ほぼ理想的な形に近づいているかと思います。

また、管理組合理事会の担う役割や責務に関する居住者の理解も輪番制が一巡したことで高まっており、今年4月の定例総会決議により開始した『役員報酬制度』は理事会運営をより充実した形にする効果を生み出しています。
現在の理事会は、輪番制と立候補制を併用した複合型で運営しています」と語る。
この輪番制を早期に一巡させる工夫は、13年前の第一期理事会で議論され、最初は単年任期9名であった理事会役員数を、第二期から複数年任期18名の半数入替制に変更した。これは居住者全員に早期に理事会役員を担ってもらい、お互いの顔を知るとともに、共有資産の管理における理事会活動の重要性を理解してもらうことが目的だったそうだ。

ここでのポイントは、「コミュニティ形成と充実は、人が集まり、時間が経過すれば、自然にできあがるものではなく、何のために交流が必要なのか、それがどのような効果を生み出すのか、最終的な目的は何か、を適時適切に意識共有しながら、関係者が主体的にその形成プロセスに取り組むことが大切です。そうしないと柔軟な判断力と行動力を伴ったブレのない軸を持つコミュニティ集団には成りえません。この事実を常に踏まえて協働して、積上げ型の結果を導いていくことが重要です」と袴田理事長は言う。

次は、駐輪マナーについて。これまで正面入口前や通路、共用部廊下などの自転車放置が問題になっていたが、9月に概ね終了した第一次大規模修繕工事で、新たな平置き駐輪場と正面入口前にチェーン付きポールを設置したおかげで、居住者の意識が高まり、一部の自転車放置はなくなったという。とはいえ、居住マナーで問題になっていることは他にも、二段式駐輪ラックの利用状況や共用部廊下に荷物や自転車を置くスペースの私物化など、早期に対策を講じるべき課題があることが確認されていた。この対策の一歩として、今期からの理事会内でマナー委員を選任し、現状調査を行いつつ、段階的な居住者への注意喚起や敷地内施設の老朽化に伴う更新工事などにより、快適な住環境の確保と維持管理を理事会の責務として進めていくとのことだ。

人は、それぞれに気になることや得意分野が違うもの。防災担当の理事は「東日本大震災」を期に関心が高まった方の「立候補」、マナー委員は以前から居住マナーについて一家言を持っていた理事を任命。このような適材適所の役割分担も、積極的な参加につながる要因のひとつなのだろう。

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