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情報誌「くらしと」取材レポート

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情報誌「くらしと」に掲載されている「トリクムクミアイ~トナリの管理組合の選択と決断~」の記事をご紹介!

2013年7月号

超高層マンションの防災訓練。
ポイントは、322世帯をまとめるリーダーシップ。

9:50/敷地内の防災センターに警備員の面々が集まり、災害時の管内放送および対応方法を確認していく。

10:00/エントランスに理事が集まり始める。理事たちはヘルメットと腕章を付け、それぞれ持ち場へと向かう。

11:00/避難訓練開始。集合場所はエントランスだ。本来の避難経路は非常階段のみと決められていたが、天候不良のため、急遽、エレベーターでの避難も認められた。

災害時に使用する安否確認のマグネット。ほとんどの参加者が避難時に玄関ドアに貼り使用した。

11:20/避難を終えた参加者は、自分が所属するグループの受付完了を報告。グループは階層ごとに6つに分かれる。

(写真左から時計回りに)田無警察署福田警備課長、西東京書房署糟谷予防課長、石田西東京市医師会長、山田都議会議員

15:00/防災訓練終了。左から金理事長、西東京消防署長、小畑理事。

HIBARI TOWER管理組合/東京都西東京市

4月21日に行われた第2回目の大規模な防災訓練。
33階建てというマンションの持つ特質を活かすことで実現したこの訓練。その経緯を伺った。

「このマンションは西東京市の最高階層の建物で、屋上から市内を一望できます。
ですので災害時にはいわゆる"火の見やぐら"の代わりになります」 

西武池袋線ひばりヶ丘駅の眼前にそびえる「HIBARI TOWER」は、このエリアでは突出した高さを誇る33階建ての超高層マンションだ。築4年とまだ新しいこのマンションで第2期から理事長を務める金草沢(きんそうたく)さんは、西東京消防署、田無警察署の協力を得て実施される大規模な防災訓練の発起人でもある。
「第1回目の防災訓練を行ったのは、東日本大震災が発生したちょうど1年後の3月11日。正月に仕事の関係で出席した地区の新年会があり、その場に列席していた市の防災責任者や消防署の方に、災害時に"火の見やぐら"になる場所を提供するので、代わりに組合主催の防災訓練に全面的に協力してもらえないかと声をかけたんです。結果、市長に快諾していただき、翌週の理事会でも満場一致で賛同が得られました。

防災訓練の目的は2つあります。ひとつは東日本大震災から時間が経ち、薄れがちな危機意識を高めること。もうひとつは居住者間のコミュニティの構築です。
329世帯(店舗を含む)の大規模マンションとなるとなかなか顔見知りになることは少ない。そこで近隣の居住者同士が知り合うきっかけになるよう、避難訓練は33階を6つのグループに分け、グループ単位で避難~点呼を行う方法をとっています。
〝隣は何をする人ぞ〟状態から抜け出し、コミュニケーションをとりやすい関係性をつくれれば、よくある騒音問題なども解決しやすくなるはずです。
そのためにも、より多くの居住者に参加してもらいたい。ですので防災訓練ではありますが、イベントという側面も大事にしています。たとえば、子どもの興味をひきやすい消防車やパトカーなどの車両を用意することで、親子が一緒に参加してもらえるようにしています。また、マンション以外の方々にも参加していただければという狙いもあります」
そして今回の訓練の目玉として手配したのが、地震の疑似体験ができる起震車だ。
「訓練日は起震車が手配できるタイミングにあわせました。前回よりも暖かい時期にずらすという意図もあったのですが、これはうまくいきませんでしたね(笑)」

そう語るのは、防災担当理事の小畑さん。訓練が行われた4月21日は、3月上旬並みの寒さに加え激しい風雨という生憎の天気。煙体験ハウス、はしご車搭乗体験など一部の訓練は中止となった。小畑さんは防災担当委員会の委員長を務め、この防災訓練をはじめ、防災関連の取り組みを行っている。
「訓練の準備は、昨年11月頃から始めました。防災関連に興味があったので立候補したのですが、仕事をもちながら準備を進めるのには限界があります。
各所との折衝など時間と手間のかかる部分はどうしても管理会社にお願いせざるを得ない。歯がゆい点ではありますね。今回の訓練では、事前に防災マニュアルと安否確認のマグネットを作り、各戸に配布しました。このマグネットは避難訓練に参加したほとんどの世帯で使用してもらうことができました。
今ちょうど、エレベーターを使わずに要介護者が避難できるようストレッチャーの購入を予定しています。次回はこの使い方も取り入れるつもりです。
 大切なのは普段からの防災意識。ですので、訓練への参加率を高める方法を考えつつ、折に触れて防災を意識してもらえる機会を増やしていきたいと思っています」

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