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情報誌「くらしと」取材レポート

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情報誌「くらしと」に掲載されている「トリクムクミアイ~トナリの管理組合の選択と決断~」の記事をご紹介!

2014年9月号

【減災ACT】 震災後録

20年後の被災地の想い 現代を生きる私たちに大きな衝撃を与えた「阪神・淡路大震災」。神戸という都市が、火に包まれ、ビルや高速道路の橋梁が倒壊する光景を、報道を通じて目の当りにし、誰もが戦慄を覚えた。あれから来年の1月で20年が経とうとしている。東日本大震災に懸念されている、震災の記憶の「風化」という問題と、神戸の人々がどう向き合ってきたのか。暮らす人、支える人、それぞれの立場からリアルな声と想いを聞いた。





震災当時、神戸支店の社員として市内のいくつかのマンションを担当していた大京アステージの村上は、地震発生時、神戸市内の自宅で2人の幼い子どもと妻の4人家族で寝ていたという。揺れが収まるやいなやリビングに出ると、家具が倒れ、食器が壊れて飛び散り、靴を履かなければ歩けない状況。村上自身が被災者だった。外を見ると、崩れた塀で自動車がつぶされている。

「普通の地震とは違うなと、自宅付近の物件を見て回ろうと考えました」
後になって分かることだが、村上の自宅のあった西区は、名谷団地と同様に被害が軽微な地域とされている。それでも被害は想像以上に大きかった。
「あるマンションで、屋上にある高架水槽がちぎれるように割れていたのです。そんなの見たことも聞いたこともない。どう対応していいか、途方に暮れました」
翌日、被害の大きな市の中心部に足を延ばすと、さらに衝撃を受けた。
「爆撃を受けたのかという程、町の状況はひどかった。だから、マンションの塔屋が見えただけでも、ホッとしたものです」




震災後、村上はその経験を伝えたいと、社員向けの勉強会を始めた。
「想定外の状況にどう対応したかを、伝承していきました。社員も興味をもって積極的に学んでくれた。
例えば、玄関ドアがゆがんで閉まらななくなった時には、チェーンと南京錠で固定するといった経験を伝えました。
それが広まり、東北支店にはチェーンの準備があり、実際に東日本大震災の時に使用されました」  

しかし、震災発生時は、管理会社の社員自身も被災者となるため、マンションに向かうことができない現実もある。
「だからこそ、災害時には管理会社がどこまでできるのか。 居住者の皆さまに、被災時をどう乗り越えていただくのか、という取り決めが必要なのです」
そうした経験を形にするのが、大京アステージが用意している「震災対応ファイル」だ。

このファイルの利点は、居住者の方がそれぞれの環境に合わせた対策が考えられること。
「各マンションの立地や、住んでいる方々の年齢層などが異なると、必要となる防災の取り決めも一様ではないという考えから。
だから、管理組合独自のマニュアルを作っていただきたいのです。

そして、その防災の意識を風化させないように、理事が交代するタイミングなどで、その内容を再検討して、徐々に"災害にも強いマンション"になっていただきたいですね」

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