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情報誌「くらしと」取材レポート

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情報誌「くらしと」に掲載されている組合取材レポートをご紹介!

2015年12月号

"女子会"で生まれた居住者のつながりが、高齢者の安心を育む。

気軽に世間話ができる場を誰もが欲しがっていた。

札幌の秋晴れの空のように、快活な笑い声がカフェに広がる。ライオンズマンション山鼻16条(以下、LM山鼻16条)の女子会メンバーの皆さんの声だ。 「女子会を開催するまで、エントランスで会っても挨拶だけの関係だったんです。20年以上同じマンションに住んでいる方もいるのに。そこで、『皆さんとお話をして、仲良くなりたいなぁ』と思い立って、防災訓練で多くの居住者が集まった時に、『女子会しませんか』と声かけをしました。まだ一度の開催なのですが意気投合できました( 笑)」
そう話をしてくれた発起人の福田さんは、声をかけるまでに、葛藤があったという。
「参加してくれるかな、大丈夫かなと尻込みもしました。でも、開催してみたら皆さん、こんな場が欲しかったと言ってくれたのです」
その背景には、居住者の生活スタイルの変化がある。

「以前に比べて、お一人で暮らす方が増えています。いざという時に顔を知っていれば、声をかけやすいので、何かあった時のためだけじゃなくても、交流があればいいなと思っていました。そうしたら福田さんが声をかけてくれたので、ぜひ参加しようと思いました」と参加者の池田さんは語る。 同じく参加者の相馬さんは「私も今、一人暮らしです。先日、地区の民生委員さんが訪ねてこられて、声をかけられる年代に入ったのだと実感。風邪をひいた時にご近所に買い物が頼めたりするといいなと思っていたんです」と話す。

誰もが、身近に話せる人がいる安心感、ちょっとした時に助け合える関係性を求めていたのだ。



無理せず参加できて、リラックスできる環境が大切。

LM山鼻16条の皆さんに助け合いがなかったわけではない。
冬場の雪かきは、誰とは言わず自主的に行っている。しかし、目的なくお茶を飲んで世間話をする関係にはなかなか踏み出せなかったという。参加者の松井さんは成功の秘訣を語る。
「誰かが音頭を取ってくれないと、こうした会はできないと思います。福田さんには感謝していますよ。声かけが上手でした」


女子会開催にあたり、福田さんは防災訓練の時に、アンケートを採ったという。
「ある1週間の日付けを書いた紙を渡して『空いている日に○をつけてください』という簡単なものですよ。そうしたら、たまたま同じ日に全員が○をつけて返ってきたんです」(福田さん)
無理せずに参加できる進め方が良かったようだ。
「都合の良い日を聞いてくれたので、気軽に参加できました。それにカフェでというのが良かったですよね。楽しみながら、いろいろ話せて」(池田さん) 「マンションに集会室がなくても、カフェであれば気軽に集まれます。それに、〝女子会"という響きも楽しくっていいでしょ」(相馬さん)と、参加者の皆さんも、心から満喫しているようだ。

今回の取材に、〝黒一点"で参加してくれたLM山鼻16条管理組合理事長の鎌田さんも大歓迎だという。
「女子会の好循環が、理事会にも好影響を与えてくれると思います。こういう場で出た〝本音"を聞かせてほしいですね。女性の方が生活に近い目線も多く、要望も多くあると思う」 すでに2回目の女子会開催の日程も決まっている。
「若い奥さまにも声をかけています。そうやってちょっとずつ輪を大きくし、女子会を通じて助け合える環境を広げていきたいですね」(福田さん)
〝女子会"という、ほどよくつながれる場を用意し、居住者自身が長く続く安心を築いていく……。

LM山鼻16条の皆さんの活動は、高齢社会を考える際のよいヒントになることだろう。




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