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情報誌「くらしと」取材レポート

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情報誌「くらしと」に掲載されている組合取材レポートをご紹介!

2015年12月号

"女子会"で生まれた居住者のつながりが、高齢者の安心を育む。

世帯構成の変化に合わせてマンション内での共助を必要とする声が増えた


社会の高齢化と歩調を合わせるように、マンション居住者の高齢化も進んでいます。高度経済成長を背景に新たなライフスタイルを手に入れ、マンションという住環境を望んだ若者世代が65 歳以上の高齢者世代になっているのです。
「30~40年前、廊下やエントランスなどの共用空間の管理を管理員や清掃業者にお任せして、自分の家のこと(=自助:自分の力で問題を解決すること)だけを考える……。
そうしたマンションの環境が自由度の高い暮らしを求める若者に支持を受けました。

しかし近年、マンションに長年暮らす中で、子どもが独立したり定年退職した世帯が、PTAや会社に変わる新しいつながりや自己実現の機会を求めていたり、一人暮らしや夫婦二人暮らしになり自助の面でも周囲のサポートを必要とする世帯が増えています。そこでゆるやかなつながり・ちょっとした助け合い(=共助:一人ではできないことを、皆で解決すること)を取り戻したいというニーズが全国各地で大きくなっているのです」と、後藤博士は世帯構成の変化がマンション環境に影響を与えていると言います。

さらに震災・孤独死のような社会的困難への対応の重要性も指摘されており、 マンション内での共助の体制作りが、今注目を集めているのです。
「そこで注目されているのが、『コミュニティーケア』という考え方です。住民がお互いに気を配り、声をかけ合い、交流しながら支えあう環境を作ることで、高齢者の日々の安否を確認したり、さらには、買い物やゴミ捨てといった生活支援=互助・共助を行える環境を作り上げる仕組みです。今回の女子会の事例は、まさにこの『コミュニティーケア』の種と言えるでしょう」(後藤博士)
こうした「コミュニティーケア」の動きがマンション内に生まれることで、 「長年住み慣れた愛着のある場所に、これからも住み続けられる」という安心感を持つことができます。これは、高齢者の方だけではなく、子育て世帯など居住者全員にとって、とても大切なことだと言えるでしょう。





積極的に「コミュニティーケア」の種を育てる時代へ


「『コミュニティーケア』が実現できる環境は、自然発生的に整うものではありません。ほとんどの場合、誰かが中心になって、つながりのきっかけを作らなければいけないのです。今回の事例では、居住者の一人の声かけが、女子会というつながりのきっかけになりました。しかし、すべてのマンションにそうしたアクションを起こしてくれる居住者がいるとは限りません」と後藤博士は起点となる人材の必要性を語ります。
そこで提案したいのが、理事会などが中心となってその下地を作るということです。その手順を、ご紹介しましょう。





「この一連の動きを繰り返すことで、自分はどこまでつながりたいのか、これ以上は束縛が大きくなるから自分には合わない、ということがわかってくるようになります。今回ご紹介したコツを押さえることで、無理することなく、ゆっくりと、まずは『温かいサークル』をつくるよう進めていきましょう」(後藤博士)






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