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情報誌「くらしと」取材レポート

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2016年6月号

みんなで考えよう 20年後のこと。建て替えのこと。



まず、「建替え」そのものを急いで行う必要はありません。しかし、「建替え」についての勉強や検討、準備は早い段階から行うべきです。
それは、「建替え」を検討することで、現在のマンションをどのように管理していくかの計画が大きく変わってくるからです。
例えば、早期から「建替え」を視野にいれた計画が立てられれば、「大規模修繕」の頻度や予算を抑えられます。
10年後に「建替え」が決まれば、それまでは発生したトラブルへの対処程度で抑制。それ以上のことにはお金を掛けずに貯めておき、「建替え」の費用に追加したり、仮り住まいの費用として居住者で分けるといったケースもあります。

一つ注意してほしいのが、「建替え」を決定事項としてスタートしないこと。「建替え」という選択がベストなのかどうかも、居住者の皆さんで検討しましょう。



また、居住者の方も「建替え」に合わせたライフプランの設計が可能です。これは、想像以上に大きいことです。高齢者の方に、ずっと先の未来を見据えた「建替え」に積極的に参加していただくのは難しい面もあるでしょう。しかし、「建替え」までに時間的な猶予があることで、早期に売却して住み替えを検討しやすくなりますし、子ども世代と時間を掛けて話し合い、相続を視野にいれて住み続けるという選択をすることも可能になるのです。

資産価値という面でも、「建替え」が決まっていることがプラスに働くかもしれません。実際に、数年後の「建替え」を前提に入居者を募り、新しい入居者も一緒に協議に参加しながら理想のマンションをつくっているという事例が注目されています。また、賃貸目的で所有する方にとっても、「建替え」によるキャピタルゲインを早期から想定できるというメリットが生まれます。



「建替え」という事業は、本当に大変なものです。だれが、どのように、事業を行うための資金を調達し、設計や工事などの業務を発注するのか。マンションや土地の権利を「建替え」によってどう移行するのか。さらに、合意形成、計画を立てる際の行政との協議……対応しなければならない事項も多岐にわたります。
ですから、ある段階からは専門家の力を借りるという選択をおすすめしたいと思います。例えるならば、難しい山を登る時には、経験がある人について行く方が、安全だし、失敗は少ない。また、客観的な専門家が入った方が、多くの人を納得させやすいという面もあります。

マンションの「建替え」のこれが正解だという事例も少なく、難しさもありますが、その分、居住者の皆さんで未来を共有し、住まいをどうしたいのかをポジティブに考えていただきたいですね。



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