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情報誌「くらしと」取材レポート

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2017年6月号

対話でスムーズ 耐震改修


施工会社とのコミュニケーションもスムーズに工事を進める潤滑油に

「熊田さんがいらっしゃって本当に安心でした。でも、今回の件で学んだのは、熊田さんのような建築の専門家がいらっしゃらなくても、ヘルメットをかぶって、たまには現場に行かないといけない、ということです。顔を出すことで、現場に緊張感が生まれるし、施工会社の皆さんの顔を見ることで、信頼感が増すと思うのです」と村田さんは話す。

専門知識がなくても、管理組合の理事の方が積極的に関わることで、工事担当者とのコミュニケーションも活発になる。

「今回、直接現場を見ていただいていたので、工事中のプラン変更などもスムーズに進みました。例えば、耐震改修のために地面を深く掘ったとき、地中から想定外のものが出てくることがあります。普通はそこで工事が中断してしまいがちなのですが、現場の様子をよくご存じなので、タイムリーに判断をしていただき助かりました」と施工を担当した大京穴吹建設の小川も語る。

また、今回の工事は全ての居住者がそのまま生活しながら進行した。騒音や粉じんなどは、どうしても発生するものだが、それによるトラブルも起こらなかったという。
「マンション内から、これといった苦情は出ませんでした。事前に工事説明会を行い、工事中はエレベーターに進捗状況や、洗濯可能な日の情報といったものまで、細かく発信していたことの効果があったのかなと思います。しかし、それ以上に、居住者の皆さまが同じ方向に歩もうとする、事前の意識付けが大きかったのだと思います」(大京アステージ担当 瀬尾)

村田さんも同様に、居住者の理解に感謝する。
「このマンションでは、最初に住まわれていた方も代替わりし、子育て世代も少ないので、大きなイベントを行って盛り上がることもないし、特別なコミュニケーション活動をしているわけでもないです。でも、家を直す、住環境をよくする、ということに反対する方はいないですよね。
だから、耐震改修のように、大きな課題が出てきたら、しっかりとお伝えすることを徹底すれば、皆さんもきっと理解してくれるはずです。なかには異なるご意見の方もいらっしゃいますが、それぞれ事情が異なるので、当たり前のこと。丁寧に説明をする、そしてわかってもらう、その繰り返しだと思うのです。最後、工事が終わったときに、『よかった』とみんなで言えれば、御の字ですよ」

耐震改修工事は課題も多く、二の足を踏んでいるマンションも多い。しかし、知識の不足は、管理会社や施工会社とのコミュニケーションの工夫によって解消できるはずだ。マンションを自分の家として考え、その環境を改善する目標をもって積極的にコミュニケーションの輪を広げること――それこそが、耐震改修工事を円滑に進めるために一番大切なのかもしれない。






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