情報誌「くらしと」に掲載されている組合取材レポートをご紹介!
(特別編) あのマンションはどうだった?イベント作りのはじめの一歩!
No.3 日常生活に溶け込むイベント
~ライオンズマンション山鼻16条(北海道札幌市)~
“女子会”で生まれたつながりで、
高齢世帯の安心を育む。
イベントといっても、大がかりな準備が必要なものばかりではない。ライオンズマンション山鼻16条では、居住者の呼びかけで"女子会"を開いている。都合のいい平日の昼間、近所のカフェで日常会話をするーそうした何気ない交流が、参加者にとっては大きな一歩になった。
日本人の4人に1人が65歳以上となった今、マンションに単身で住まう高齢者の方が増えている。ライオンズマンション山鼻16条もそうだ。そこで、居住者の1人が防災訓練の場を使って「女子会をしませんか」と声かけをしたところ、「待ってました」とすぐに参加者は集まった。
誰もが、口を揃えていうのが「いざというとき、顔を知っていれば声をかけやすいので、交流があればいいなと思っていた」ということ。例えば、風邪をひいたときに、ちょっと買い物をお願いできる……そんな助け合いの関係を求めていた。
居住者同士では、普段から挨拶はしていたし、雪かきなどでは、積極的に助け合うこともしていた。ただ、そこからお互いの暮らしのなかに一歩踏み込むきっかけとして、"女子会"が必要だったのだ。
女子会という、ほどよくつながれる場を用意し、居住者自身が長く続く安心を築いている事例は、高齢化社会を考える際のよいヒントにもなるはずだ。
