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情報誌「くらしと」取材レポート

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情報誌「くらしと」に掲載されている「トリクムクミアイ~トナリの管理組合の選択と決断~」の記事をご紹介!

2012年1月号

防災のココロを、
遊びながら、子どもたちに
−「阪神淡路」の教訓を、「3.11」以降の生活に継承する試み−


【1】大阪のウォーターフロントエリアに建つ高層マンション「ザ・タワー大阪」。


【2】「かえっこバザール」は、「イザ!カエルキャラバン!」の大きな特徴のひとつ。いらなくなったおもちゃを持参すれば、会場内に山積みされているおもちゃや縫いぐるみと交換することができる。子どもたちは、おもちゃの山を夢中になって探索する。


【3】9つあるカエルの的をめがけて消火器を巧みに操る「水消火器で的あてゲーム」。テレビ番組でよくみかける野球の的あてゲームからヒントを得て考案したプログラムだと「イザ!カエルキャラバン!」の永田宏和理事長は語る。子どもが楽しんで参加できるプログラムの開発は施行錯誤の連続だという。

ザ・タワー大阪/大阪市福島区

「ザ・タワー大阪」は、堂島川をはさんで中之島と向かい合う、リバーサイドの開発地域に建つ50階建ての高層マンション。今年で築4年を迎える。大阪・朝日放送の新社屋に隣接し、堂島リバーフォーラムといった複合施設と並び立つ都会型の住居だが、 その一方で、近隣の街は昔ながらの風情も残し、新旧の大阪が交錯する新しいエリアとして期待が集まっている。

震災の教訓をマンション居住者同士で生かそう

「ザ・タワー大阪」は、550戸以上の世帯が暮らす大型マンションだ。
居住者のプロフィールもライフスタイルもまちまちであることから、ひとつのコミュニティーを形成し、一体感のある管理組合をつくり上げることはなかなか難しいと、組合理事長の虫本和彦さんは語るが、さまざまな試みを重ねるなかで、お互いの顔の見えるよりよい居住空間へとつくり上げていきたいと抱負を語る。
そうしたなか、昨年11月に新しい試みを行った。防災訓練だ。ただ、防災訓練といっても従来のものとは違う。NPO法人プラス・アーツが行っている「イザ!カエルキャラバン!」というプロジェクトを、管理組合の主催のもとで行ったのだ。
「東北の震災を受けて、マンション居住者の間でも防災に対する危機感は、高くなっていたんです。けれども、ただ防災訓練をやるだけでは、どうしても参加者が限られてしまいますから、何かいい手だてはないものかと、管理会社さんに相談したら、『イザ!カエルキャラバン!』を教えていただいて、これはいい、とすぐ飛びついたのです。というのも、被害の大きかった岩手県釜石市で子どもたちのための防災訓練が非常に役立ったという話を本で読みまして、子どものための防災訓練は欠かせないなと思ったからなんです」

遊びを通じて親子で学ぶ

「イザ!カエルキャラバン!」は、いらなくなったおもちゃや縫いぐるみなどを子どもたちが「とりかえっこ」できるといった、遊び」をベースにした防災プロジェクトで、バケツリレーや、人命救助や消火器の使い方などを遊び感覚で学んでいくなかで、ポイントをためて、さらにおもちゃなどをもらえるという仕組みで行われる。
たとえば消火器を使ったブースでは、テレビでよく見かける野球の的あてゲームの「ストラック・アウト」を模した的当ての方式で行われ、参加する子どもたちは防災ということを忘れて嬉々としてゲームに興じることができる。そして、その後ろでは親が、我が子の勇姿をうれしそうに眺めている。「防災」だからといって堅苦しく気構えをしなければな
らないような要素は一切ない。 
「言うなれば、子どもをおもちゃで惹き付けて参加してもらおうというわけなんです(笑)。子どもが参加すると必ず親御さんも参加しますから、子どもたちの遊びを通して親御さんが、防災の具体的なノウハウを学んでいく機会にもなるんです。かつ、子どもたちが定期的に参加していくようになれば、やがて、その下の子どもたちに教えてあげられるようになっていきますからね。そうやってそれぞれのコミュニティーのなかで自発的に防災意識が育っていくといいなと思っています」

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