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情報誌「くらしと」取材レポート

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情報誌「くらしと」に掲載されている「トリクムクミアイ~トナリの管理組合の選択と決断~」の記事をご紹介!

2012年1月号

防災のココロを、
遊びながら、子どもたちに
−「阪神淡路」の教訓を、「3.11」以降の生活に継承する試み−


【4】ジャッキアップゲーム。ナマズの下敷きになって目を回しているカエルの縫いぐるみを、ジャッキを使用して救出。実際に災害が起きたときに、こうした実施訓練を経験しているのといないのでは大きな差が出る。


【5】「対決!バケツリレー」。参加者が2チームに分かれて競争。初めての体験に、子どもたちも大喜び。

ザ・タワー大阪/大阪市福島区

震災の教訓を子どもたちに

阪神淡路大震災から10年を機に、2005年、このプロジェクトを立ち上げたNPO法人プラス・アーツの永田宏和さんは語る。
「阪神淡路の直後は、たしかに、みなさんの防災意識も高まりましたし、熱心に訓練などにも参加してくださったのですが、それも年が経つごとにどんどん薄れていっちゃうんですね。どうやったら、あのときの教訓を長く活かし続けることができるかを考えていったら、ひとつの答えが『子どもたち』だったんです」

遊びを通して防災意識を学んでいくこのプログラムは、現在では、全国の自治体や学校のみならず海外でもひっぱりだこというが、マンションの自治会が主催で行うのは今回が初めてのことだった、という。

「マンションは、ひとくちに防災といっても、マンション独自の課題があるわけです。たとえば、マンションのどこに消火器が置いてあるのか、知っているようで知りませんし、避難経路も、個々のマンションでまちまちです。私たちは、東京都の高層マンションなどを視察して、それを受けて自前の防災マニュアルを作成しましたが、それを居住者の皆さんに周知させるには、まずは居住者の意識を高めることが大事です。その意味で、このプロジェクトは素晴らしいものだと思います」

ゆっくりとより暮らしやすいコミュニティへ

虫本理事長が率先して作成したマニュアルは、近隣の高層マンションの管理組合から「ぜひ見せてほしい」との声が相次いでいると、理事長は語る。自分のマンションだけでなく、近隣のマンションとも連携を深めていくことで、防災をめぐる意識は、より広範なコミュニティーへと広がっている。もちろん、今回の「イザ!カエルキャラバン!」のような試みは、同じ地域の他のマンションの理事会にも大きな刺激を与えたに違いない。
「急がずに、地道に、こうしたプロジェクトを根付かせていくことで、より暮らしやすいコミュニティーになっていくといいんですけどね。まだまだできることはたくさんありますよ」

理事長は、そう語って、次なる新しい試みに思いを馳せている。

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