管理費と修繕積立金
マンションの日常的な維持管理や将来の修繕に必要な大切な費用です
快適な暮らしを支え 資産価値を守る管理費
快適な暮らしと資産価値を保つためには、掃除や点検をはじめとするさまざまな業務を管理組合が中心となって行う必要があります。こうした仕事を行うための基本的な財源が、管理費です。
管理費は一般会計として、下記に示すように、日常的な維持管理業務のために使われます。一方、修繕積立金は、大規模修繕工事などの費用として特別修繕会計で管理されます。総会では、理事会で承認された決算書にもとづき、前年度の収入・支出・残高などの報告や、次年度の予算案について審議をします。
決算の結果、一般会計の保管口座資金を、将来の計画修繕等に備え、特別修繕会計の保管口座に資金移動するかについては総会で審議します。
決算案や予算案については、管理会社が管理委託契約にもとづき、素案の作成を行います。
管理費の額は1年間に必要となる費用を一定の割合(各戸の専有面積など持分割合)に応じて算出するのが一般的となっています。
将来の修繕に備える 修繕積立金
共用部分の定期的、計画的な大規模修繕を目的として、毎月の管理費とともに管理組合で徴収しているのが修繕積立金です。また、お引渡し前に徴収しているのが修繕積立基金です。
修繕積立金は、長期修繕計画とあわせて、一定期間ごとに見直していく必要があります。また、マンションを売却するときには、修繕積立金の残高が、資産の一部として評価されます。
修繕積立金は将来の大規模修繕工事などに備えて、積み増しをしいていくものです。毎月経費として出費する管理費とは異なった性質のものですから、予算や決算も管理費とは分けて会計処理されています。
管理費と修繕積立金は、毎月決まった日に皆さまの銀行預金口座から集金代行サービスを利用して管理組合の理事長名義の銀行口座に直接振り替えられます。これは管理組合と管理会社との間で結ばれている管理委託契約によるものです。
総会の決算書類には、管理費と修繕積立金の銀行預金残高照明が添付されます。この書類が確実な保管を証明する役割を果たします。
管理費の使いみち
公租公課
共用部分で使用する電気料、水道料などの水道光熱費
エレベーター設備、電気設備、給排水設備、防災設備およびその他共用設備の保守・維持費、運転費および定期検査料
植栽維持管理費
備品費、資料費および消耗品費
通信費およびその他必要な事務費
火災保険料およびその他損害保険料
軽微な損傷箇所の補修費
(長期的な計画修繕や特別な修繕を除く日常的な補修)清掃費(専門業者による清掃)、および塵埃処理費
管理委託費(管理員(マンションサポーター)人件費・事務管理業務費など)
※マンションによりその他費用が必要となる場合があります。